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【16日付WNYC】同性愛者の権利獲得運動の発祥地、マンハッタン区のストーンウォール・インと、その前に広がる公園の管理を担当する米公園局管理官、ジェーミー・アダムスさんは、同公園に深い思い入れがある。「(森林防止のキャラクターとして知られる)スモーキーベアのような人間がうろついていると、みんな訝しく思っているのでは」と苦笑するアダムスさんが守っているのは、森林ではなくLGBTQ(性的少数者)の物語だ。13日も訪れた中学生を前に、熱弁を振るった。
「ゲイバーだけが長年、LGBTQにとって安全な場所だった」。これはアダムスさん自身の体験から出た言葉だ。米沿岸警備隊に所属していたとき、「聞かざる言わざる」政策により、同性愛者であることを公にできなかった。「誰かにバレるのではないかと毎日ビクビクしていた」と振り返る。オバマ政権下の2011年、差別の温床になっているとして同政策が撤廃されてからは、「(自身を含め)みんな恩恵を受けている」と話す。
一方でLGBTQを取り巻く環境は依然として厳しいと主張するのは、この日、同公園を訪れた中学生のリャイさん。自身のことを男性であり女性でもある「バイジェンダー」と定義する。見学に行った高校でも男女共用のトイレや性別に無関係なチームスポーツがないなど、異性愛者との間に壁があると痛感するという。
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