ダイエットの定義はいろいろありますが、一般にダイエットというと体重の減少でその成功を測ることが多いようです。しかし、体重を減らすことだけに気を取られると、健康を害する例も少なくありません。
最近よく目にするのは、食事制限とハードな筋肉トレーニングで短期間に一気に痩せる方法です。確かにアドレナリン全開の筋トレを行い、糖質・脂質などを制限すれば、体重は短期間で確実に落ちます。筋肉もつきますので、「健康的に」痩せたと思う人が多いようです。しかし、本当にそうでしょうか。
短期間でつけた筋肉は短期間で落ちます。というのも筋繊維の数自体は短期間ではあまり変わらないからです。筋トレで筋繊維の肥大が起こり、筋肉がついたようになりますが、それは筋トレを止めればすぐもとに戻ってしまうのです。その上、必ず筋肉、筋膜などの軟部組織の硬直、癒着を引き起こします。
このことから、食事制限と筋トレで痩せる場合は、継続してその生活習慣を続けることが絶対条件となります。またやめるにしても、徐々にエクササイズの量などを減らし通常の生活に戻すなど細心の注意を払わなければいけません。けがが多いのも短期筋トレダイエットの特徴です。
機能的に動く体づくりを
私は健康的なダイエットとは「体の各部位が機能的に効率よく動くようにすること」だと思っています。それによって最終的に体のプロポーションが良くなり、細胞が健康な状態に保たれ、代謝が上がり、脂肪も燃焼しやすく、太りにくい体になると考えています。
骨盤を例に説明しましょう。骨盤がずれていたり開いていたりすると股関節周りやお腹周りの筋肉がうまく使えず、筋肉のつき方が不均等になり、体が歪んだ状態になります。その結果、代謝も落ち余計な脂肪などがつきやすい状況に陥るのです。
ではどうしたら良いでしょうか。骨盤の位置や筋肉のつき方をきちんと査定し、そこから徒手療法などで骨盤のずれや骨盤周りの関節、軟部組織の問題点を治療します。その上で特別な運動を通して正常な骨盤の動き、バランスのとれた筋肉の動き、体全体の効率的な動きを取り戻していくことが最良の方法です。
ファンクフィジオでは健康的なダイエットのお手伝いをしています。興味のある人は相談に来てください。
高田洋平
DPT, CFMT, OCS, SCS, CAOPT,ゴルフを中心としたスポーツリハビリを学びたいと渡米。コロンビア大学でDoctor of Physical Therapy(理学療法学•博士号)を取得。現在Func-Phsyotherapyのオーナー。 ゴルフリハビリの資格:TPI(Titleist Performance Institute) Medical Profession‐Level Ⅲ。
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