徳島県出身のジャズ歌手、リコ・ユウゼンさんが20日、マンハッタン区ミッドタウンのライブハウス、クラブボナファイドでコンサートを開催した。2枚目となるアルバム「I Wish You Love」の全米発売を記念し、9月から続けてきた世界ツアーの最終公演。
ユウゼンさんは日本での活動を経て2000年に来米。カリフォルニア州ロサンゼルス市の老舗ライブハウス、ジャズベーカリーをはじめ、ニューヨーク市内のクラブなどで歌ってきた。11年からはドイツとオランダに拠点を移し、欧州各地で活動。15年、再びニューヨークに戻り、グラミー賞に5回ノミネートされたジャズ歌手、カリン・アリソンに師事した。17年からはジャズピアニストの百々徹をプロデューサーに迎え今年、「I Wish You Love」を発表した。
20日のコンサートはユウゼンさんが自身の「人生の教訓のような歌」と話す、ボブ・ドロー作曲の「デビル・マイ・ケア」からスタート。アルバムタイトル曲のフィナーレまで、カルテットと息がピッタリ合った歌唱を披露し、観客からは惜しみない拍手が送られた。ユウゼンさんはコンサート終了後、「ツアー中は世界中の人から愛情をたくさんいただいた。これからは私が『お返し』しないと。(私の)歌を通じて愛を感じてもらえたら」と話した。