真珠湾攻撃の戦死水兵、身元判明 ブルックリン出身の18歳

 【28日付ニューヨークポスト】米国防総省は28日、真珠湾攻撃で戦死した水兵の遺体が、ブルックリン区出身のウォルター・フォーリー一等水兵=当時18=のものであると発表した。同一等水兵が乗船していた戦艦オクラホマは1941年12月7日、日本軍による魚雷8発が命中、転覆して沈没した。このとき、同戦艦で勤務していた海兵隊員14人と水兵415人が戦死した。
 真珠湾攻撃における米軍側の死者は2402人。これら戦死者は、「パンチボール」と呼ばれるオワフ島ホノルル市の国立太平洋記念墓地に埋葬されている。米国防総省は2015年から遺体の身元確認を開始。DNA鑑定で今年の1月、遺体のうち1体がフォーリー一等水兵のものあることが確認され3月、遺族に報告された。米海軍によると、身元が判明したのはこの3年間に、わずか35体だという。
 戦艦オクラホマはその後引き揚げられ、46年12月5日、ブルックリン区の海軍造船所(ネイビーヤード)で行われた競売で、カリフォルニア州オークランド市の造船会社に払い下げとなった。しかし47年5月、ハワイからサンフランシスコ市に向けての航行中、嵐に遭い沈没した。