クイーンズ区のラガーディア国際空港(LGA)は1日、中央ターミナル「ターミナルB」内で改修中だった東側コンコースの一部をオープンした。18ある搭乗口のうち11が開き、残りは来年中に利用できるようにする。ニューヨーク・ニュージャージー港湾公社(PA)が11月29日に発表した。
今回オープンしたコンコースは延べ床面積25万平方フィート(約2万3200平方メートル)。高さ55フィート(約16.7メートル)の天井と、床から天井まで広がる新しい窓で開放感にあふれ、飲食店の他、おもちゃ店の「FAOシュワルツ」や人気化粧品ブランド「MAC」が出店。搭乗口はエアカナダ、アメリカン航空、サウスウエスト航空に加え、来年からユナイテッド航空の出発ゲートとして使われる。チェックイン窓口、保安検査場や荷物受取場の改修は2020年に、ターミナルB全体の改修は22年までに完了予定だ。
アンドリュー・クオモ州知事は会見で、ターミナルBの改修一部完了について「ラガーディア空港がニューヨーク州にふさわしい、現代的でグローバルな玄関口へと変わる重要な節目」とし、「その魅力を世界中の旅行者に体験してもらいたい」とアピールした。
ターミナルB改修は、総工費80億ドル(約9020億円)をかけた同空港の全面的な再建計画の一環。空港全体で270万平方フィート(約25万平方メートル)を改修、増築し、6つのコンコースに72の新しい搭乗口をオープン予定。
同空港は1939年に開業。通路が狭く、天井が低いとの悪評に加え老朽化が進み、ジョー・バイデン副大統領=当時=は2014年、「第三世界にいるかのようだ」と揶揄するほどだった。