紐育(ニューヨーク)男声合唱団(MGCNY=Men’s Glee Club of New York)が1日、マンハッタン区のホーリートリニティ教会で18回目となる定期演奏会を開催、約200人が来場した。
MGCNYは1991年に駐在員を中心に結成された、ニューヨークで唯一の男声4部合唱団。毎週金曜の夜に集まり練習を重ねている。世代を超えて歌い継がれる日本の男声合唱を理念に、クラシックを中心に、民謡やJポップなどを歌っている。
この日は「希望の島」などMGCNYの愛唱歌からスタート。イルカの「なごり雪」、中島美嘉の「桜色舞うころ」など、日本でヒットした歌謡曲はMGCNY弦楽四重奏団の伴奏で披露した。男声合唱界で「タダタケ」の愛称で親しまれる大阪府出身の作曲家、多田武彦の「武蔵野の雨」など4曲を叙情的に、ときに力強く歌い上げた。
アンコールで演奏された「故郷」では、ミッドタウンのリセ・ケネディ日本人学校校長、石塚義昭さんがバリトンのソロパートを歌い、重厚感を加えた。最終曲、クリスマスソングの「フェリス・ナビダ」は明るく軽快なテンポで進み、指揮者が観客を向いてダンスしたり、団員が会場を回って観客と一緒に踊ったりするなど、会場全体が笑顔に。最後は「イェーイ!」と声を合わせ、一体となって幕を閉じた。
MGCNYは新規団員を募集中。未経験者でも日本語の歌を歌える人なら誰でも歓迎している。
紐育男声合唱団(MGCNY)
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