払えない医療費「肩代わり」  慈善団体、貧困層を救済

 【5日付ニューヨークタイムズ】貧困層の医療債務を取り立て業者から購入し肩代わりする、ニューヨーク州を拠点にする非営利の慈善団体「R.I.P. Medical Debt(安らかに眠れ、医療費)」の活動が注目されている。
 通常、医療費を滞納する医療機関は、その債務を取り立て業者に売却する。同団体は、そうした業者から医療債務を大幅に割り引いた金額で購入することで肩代わりする仕組みだ。
 州北部のイサカ市に住むジュディス・ジョーンズさん(80)とキャロリン・ケンヨンさん(70)は1万2500ドル(約141万円)の寄付金を募り、同団体を通して約150万ドル(約1億7000万円)分の医療債務を購入。医療費を滞納していた州内の1284人に債務が帳消しになった旨の通知を送付した。HBOのコメディー番組「ラスト・ウィーク・トゥナイト」の司会者、ジョン・オリバーさんも2016年、6万ドルで約1490万ドル分の医療債務を購入、同団体を通して肩代わり。これで約9000人が救済されたという。
 救済の対象となる債務者の年収は、連邦政府が定めた貧困ラインの2倍以下。これまでに約25万人が恩恵を受けたという。