ニューヨーク市内に設置する女性像や記念碑のアイデアを公募する諮問委員会「シー・ビルト・NYC(彼女がNYCを作った)」はこのほど、同委員会として初めて設置する銅像を、黒人女性として初めて連邦下院議員を務めたシャーリー・チザム(1924〜2005年)に決定したと発表した。ブルックリン区プロスペクトパークのパークサイド側入口に2020年に設置予定。来年3月に作家を決め、約100万ドル(約1億1270万円)をかけて制作する。同委員会は今年6月に公募を始め、著名人や教師、女性参政権論者など女性326人が銅像候補として挙がった。約2000人がアイデアを寄せたという。
最多の219人から応募があったのは、マンハッタン区東19丁目のキャブリニ医療センターの前身となる2病院を創設したイタリア人修道女、フランシス・グザビエ・キャブリニ(1850〜1917年)=写真左=。次いで1960年代にコミュニティー活動に貢献したジャーナリスト兼活動家のジェイン・ジェイコブス(1916〜2006年)=写真右=が挙がった。チザム=写真中央=は3番目に多い応募があり、同委員会関係者らが協議して決めたという。