ニューヨーク市を拠点に活動する混声合唱団「とも(JCH)」は2日、マンハッタン区の教会で2回目となるチャリティー演奏会「ともに虹を探そう」を開催した。
JCHは東日本大震災などの復興支援の他、国際交流を目的とした慈善コンサートへの出演を続け、今年で結成8年目。単独演奏会を主催するのは昨年に続き2回目だ。
この日、団員は演奏会のタイトルにもある「虹」をイメージしたという色とりどりの着物で登場。石川さゆりの「津軽海峡冬景色」、一青窈の「ハナミズキ」など日本の歌謡曲4曲でオープニングを飾った。続いて披露したのは混声合唱組曲「心の四季」から「風が」「みずすまし」など6曲。重厚感のあるハーモニーを響かせた。
演奏会には風の環少年少女合唱団、日本クラブ男声合唱団、風の環室内アンサンブルも出演。JCHは作曲家のレナード・バーンスタインの生誕100年を記念し「ウエストサイド物語」のメドレーも歌い上げ、最後の細川たかしの「北酒場」では観客を巻き込んで盛り上がった。
ディレクターを務める白田正樹さんは「自分たちのコンサートを開催でき、団員はとても喜んでいる。その思いが歌にも現れたと思う」と話した。
演奏会で集まった義援金は、来春、東日本大震災で被災した岩手県石巻地区のサッカークラブ「コバルトーレ女川」の15歳以下のジュニアチームをスペインに派遣し、現地ジュニアチームとの親善試合を行う費用に充てるという。