【14日付ワシントンポスト】MTVで14日から放送が開始された、スタテン島を舞台にした新しいリアリティー番組「メイド・イン・スタテンアイランド」に対し、反発が起きている。番組が視聴者に同島の間違ったイメージを植え付けるとして、ネット上では番組の中止を求めるキャンペーンも盛り上がっている。
同番組は、スタテン島に住む実在の若者たちが、マフィアとの関係を持つ家族とのつながりを絶ち切るために悪戦苦闘する姿をシリーズで放送。同番組の予告編は、かつて人気を博したHBOのマフィアドラマ「ザ・ソプラノズ」を彷彿とさせる。
ニューヨークのビル・デブラシオ市長は6日、ツイッターで「MTVが、恥知らずにも視聴率を上げるために固定観念を植え付けようとしていることは、スタテン島で少しでも過ごしたことがある人なら誰でもわかる」と批判した。
キャンペーンサイトChange.orgでは、同番組について「スタテン島を犯罪組織の構成員や頭脳が劣った者、卑しい人間の巣のように描写している」として、MTVに同番組の中止を求める運動を展開。賛同を求めるページには「(同番組は)スタテン島の子どもたちが全てマフィアに囲まれた環境で育ったことを前提に作り上げられている」「現実とはほど遠い」などと記されていた。14日の時点で7700人以上が賛同を表明している。