WTCにサウジ国旗、取り外し 団結表すオブジェで

 マンハッタン区ローワーマンハッタンのワールド・トレード・センターで、昨年12月からビルを取り囲むように展示されていたオブジェ群「キャンディーネイションズ」がこのほど取り外された。これは巨大なキャンディーの包み紙のデザインとしてG20会議を構成する国や地域の旗を使い、団結を表現した作品。これまで世界25カ国以上で展示されてきたが、9.11同時多発テロに関与したとされるサウジアラビアの国旗が展示されているとして、批判が殺到していた。

9.11メモリアル博物館近く、オキュラス前に展示されていたオブジェ=昨年12月14日。サウジアラビアの国旗は手前から3番目。サウジアラビアは2003年、テロに関与したとして遺族らから提訴されている。取り外されたオブジェ群はジョン・F・ケネディ国際空港に設置されるという。写真はオブジェをデザインした仏アーティスト、ローレンス・ジェンケルさんのフェイスブックより