【18日付ニューヨークタイムズ】ニューヨーク市内のレストランで採用されているA、B、Cのアルファベットによる清潔度評価が、昨年末からフードトラックなどの移動式屋台でも導入されたことを受け、市保健精神衛生局(DOH)は18日、評価が記された検査済票を初めて屋台に発行した。
DOHはこれまでに、5000台以上のフードカートやフードトラックで検査を実施したが、検査済票の発行はこれが初めて。同日、マンハッタンおよびブルックリン、クイーンズ区の22台に発行された検査済票の評価のほとんどが、Aだった。
DOHは2010年から、市の飲食店でのアルファベットによる清潔度評価を開始したが、市議会のカレン・コスロビッツ議員はこれを移動式屋台にも導入する条例案を提出し、昨年6月にビル・デブラシオ市長が署名し法制化、昨年11月に発表していた。
検査時に所在地を特定するため、各屋台には追跡装置が設置された。市環境衛生当局によると、フードカートおよびフードトラックはレストランと同じ公衆衛生検査官により、同じ基準で評価され、違反の罰金額も同じだという。すべての屋台の違反および評価はオンラインで確認できる。
DOHは、すべての移動式屋台の評価を今後2年間で行うことを目標とし、迅速化のため、これまで100人以上いた捜査官をさらに4人増員した。