アジア人3人撲殺、憎悪犯罪で起訴 ブルックリン区の中華料理店

 ブルックリン区地方検事局は1日、同区の中華料理店でアジア系男性3人をハンマーで殴って殺害したとして、同区在住の建設労働者、アーサー・マーツノビッチ被告(34)を、殺人やヘイトクライムなど21の罪で起訴した。エリック・ゴンザレス地区検事は声明で、「(被害者が)アジア人というだけで凶暴な犯行に及んだ。憎悪犯罪には厳罰をもって臨む」と述べた。
 起訴状によると、同被告は1月15日午後5時11分ごろ、同区シープスヘッドベイ、エモンズ街の中華料理店「シーポートビュッフェ」にハンマーを持って入店。マネジャーのタン・バンさん(60)、店主のツァ・プンさん(50)、プンさんのおいでシェフのフーファイ・プンさん(34)の頭を次々とハンマーで繰り返し強打し、殺害したとされる。同被告は入店した際、ラテン系従業員には危害を及ぼさないと伝え、駆けつけた警察に「アジア人を狙った」と話していた。
 フーファイさんはこの日死亡を確認。バンさんは18日、プンさんは24日に死亡した。マーツノビッチ被告はエストニア出身。精神障害で過去に治療を受けていたという。