刑務官からレイプ、女性に賠償で合意 ライカーズ島刑務所

 ライカーズ島刑務所で2015年、公判を控え勾留中だった女性が刑務官2人にレイプされたとして、2人とニューヨーク市を相手取り起こした訴訟で、市側は11日、女性に損害賠償50万ドル(約5525万円)を支払うことで合意した。
 訴状によると、麻薬取締法違反で起訴された女性は15年7月に同刑務所に入所。同年9月ごろから、刑務官の1人から日常的に性的虐待を受けていた。これに気付いた部下の刑務官が「関係を暴露しない代わりに俺にもやらせろ」などと脅し、性行為に及んだとされる。
 女性の弁護士は判決について「市の刑務官の中ではびこる、所内での犯罪を容認する文化を明るみにするきっかけになる」と声明で述べた。