アマゾン、NY進出を中止 地元議員の反対が理由

 ネット通販大手のアマゾン・ドット・コムは14日、クイーンズ区ロングアイランドシティーに「第2本社」の1つを建設する計画を中止したと公式ブログで発表した。中止の理由について「州や地元選出議員の多くが反対し、進出に不可欠だった前向きで協力的な関係構築に向けた努力もしないことを明確にしている」とした。バージニア州アーリントンへの進出計画は進めるが、「第2本社」の代替建設地は探していないという。

ニューヨーク州と市は同社に30億ドル超の税制優遇措置を約束していた。昨年12月と今年1月に公聴会が開かれた際には市庁舎前で反対派の議員や住民らが抗議集会を開いていた。14日、計画中止発表を受け反対派議員らはロングアイランドシティーのゴーダントライアングルで集会を開催。同区選出のジミー・ブラマー議員(民主)は「彼ら(アマゾン)の企業文化はニューヨークの価値観と矛盾している」と主張した。写真は小売・卸売・百貨店連合のツイッター(@RWDSU)より

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