ブッカー氏の大統領選出馬、反応鈍く NJ州民対象の世論調査

 2020年の大統領選に立候補を表明しているニュージャージー州選出のコリー・ブッカー連邦上院議員(49、民主)について、州民の期待度は鈍い。マンモス大学が14日、州民604人を対象にした世論調査で明らかになった。
 ブッカー氏は、同州初のアフリカ系連邦上院議員で、06年から13年までニューアーク市長を務めた。調査では、ブッカー氏が良い大統領になると思うかとの質問に、37%が「はい」と答え、42%が「いいえ」と答えている。
 これに対して、「全米で最も人気がない知事」と称された同州のクリス・クリスティー前知事(共和)が15年に大統領選出馬準備を始めた際、同じ質問に「はい」と答えたのはわずか約25%で、「いいえ」と答えたのは70%だった。
 ブッカー氏が大統領選で勝利する可能性があると考えるのは、同州民のわずか15%。州民の22%は、ブッカー氏は民主党予備選で勝利するだろうが、本選挙では敗れると考えている。
 今月発表されたブッカー氏の同州内での支持率は、昨年4月の54%から48%に下落。1日付ゴッサミストは、ニューアーク市長時代のブッカー氏の手腕を疑問視し、同氏は「弁は立つが中身が伴わない」「ニューアーク市を(出世のための)足掛かりに利用した」などと批判する同市民の声を紹介している。