【16日付ニューヨークポスト】片方を落としてしまい、使えなくなったもう片方の手袋を泣く泣く捨てた人も多いのでは? 遺失物となった手袋を探すブルックリン区発の活動、「ひとりぼっちの手袋クラブ」が世界中に広まりつつある。
始めたのは同区ウィンザーテラス在住のザック・ビニングちゃん(4)。ザックちゃんは昨年12月、幼稚園に行く途中、道端に手袋が1つ落ちているのを見つけた。ザックちゃんが「ひとつだけでどうしたんだろう」と尋ねたところ「どうしようもないよ」と答えたという父親のランスさん(43)。落胆するザックちゃんを見て、広告代理店のクリエイティブディレクターのランスさんが作ったのが「ひとりぼっちの手袋クラブ」と題するポスター。ランスさんはザックちゃんと一緒に地下鉄F、G線のフォートハミルトンパークウェー駅近くのフェンスに貼り、見つけた手袋をぶらさげた。インスタグラムにも写真を投稿。24時間内に「ひとりぼっち」の手袋が5つフェンスに追加されたという。「相方」が見つかって引き取られる手袋もある。
以降、このポスターを求める声がニューヨーク市内だけではなく、パリ、アムステルダム、沖縄からも寄せられ、それぞれの国の言語で作成し、40セットを送ったという。「世界中の町にクラブができたらいいな」とザックちゃんは目を輝かせた。