マンハッタン区バワリーに2018年にオープンした日系ヘアサロン、ローレル・バワリー。ヘアサロンの「激戦区」とされるダウンタウンで開店以来着実に顧客を増やし、その大部分がリピーターだという同店のスタイリスト3人に人気の秘訣を、スタッフに助言を与えるプロデューサースタイリストから今後の抱負を聞いた。
ローレルが得意とする髪型や、店の特徴をお聞かせください。
アイ: 日米で活動してきたスタイリストばかりなので、アジア人のみならず、黒人から白人までさまざまな人種の髪質やクセに合わせた対応ができることですね。
ルイ: スタイリストの何人かは、「現代の美容師の基本技術」と呼ばれるサスーンカットが学べる、ヴィダル・サスーンのプロ用コースを受講しています。カットはごまかしがきかないからこそ、基本技術をしっかりマスターしたスタイリストがそろっているのはセールスポイントの1つです。立地柄、流行の最先端や他の人とは違う髪型を求められることが多いのですが、個性的な髪型にもコンサバな髪型にも対応できるところも強みです。
ジェイソン: いろんな経験を積んだスタイリストがいるので、自分が苦手とする髪型をリクエストされても、チームとして総合的にお客様に向き合えるところです。
それぞれの得意分野は?
アイ: 「美容王国」韓国の出身なので、頭皮のお手入れについてアドバイスできることです。シャンプーのときに、こめかみを念入りにマッサージします。ストレスがたまるとこめかみが凝って硬くなる。そのまま放置すると、顔のしわが増えたり、たるんだりするといわれています。毎日5分間マッサージをするだけで、顔が引き締まりますよ。自宅でも簡単にできます。
ジェイソン: 黒人の縮毛矯正を長くやってきたこともあって、縮毛矯正には自信があります。縮毛矯正って、実はとても繊細な作業なんです。シャープなストレートにしてほしいというお客様がいれば、ニュアンスのあるストレートがいいとおっしゃるお客様もいる。カスタムメイドのストレートヘアを出せると自負しています。
2019年に流行りそうな髪型は?
ジェイソン: 80年代に流行った、フェイスラインを外巻きにカールするアイドル風のスタイルかな。
ルイ: 作り込まない、ナチュラルでセクシーなカリフォルニア風スタイルではないでしょうか。
スタイリストとしての目標は?
ジェイソン: 「コンフォタブルなスタイリスト」。コンサバすぎず、エッジー過ぎない、お客様がコンフォタブル(快適)に感じられる髪型を作れるスタイリストになりたいですね。
ルイ: 「髪が多いので、すいてほしい」とリクエストするお客様が、特に日本人には多いように思いますが、安易にすくのはよくないです。数カ月後に髪が伸びたときには(たとえそれを予想してすいたとしても)、まとまりにくくなります。すいてブロウして、その場限りの髪型を作り込むのではなく、自宅のお手入れで「決まる」髪型を作るよう心掛けています。
プロデューサースタイリストのケイタさんから一言
世界の流行をリードするニューヨークで、その中のバワリーという、最も変化の激しい場所でサロンをやる意味も常に意識しながら、「世界基準のスタイル」に挑戦していきます。
Laurel Bowery
20 E. 1st St. (bet 2nd Ave. & Bowery)/212-664-0664
火~金:11:00-20:00、土・日:10:00-19:00
www.laurel.nyc
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