外国に本社を持つファストフード店のニューヨーク進出が盛んだ。地元紙amニューヨークは、多国籍都市ニューヨークには、味覚が多様かつ好奇心旺盛で、新しいもの好きな人が集まっていることが、出店の後押しになっていると分析。同紙の記者が店を訪ねて話を聞いた。
香港の点心専門店「ティム・ホー・ワン」は2016年、マンハッタン区イーストビレッジに旗艦店を開業した。店長のトニー・チャンさんは、「この街の魅力は客の多様性。いろいろな人が、いろいろな味を感じる味蕾(みらい)を持っている」として、ニューヨークでビジネスしない手はないという。
2018年秋には台湾の「TKKフライドチキン」も同区マジソン・スクエア・パークに店を構えた。看板メニューは、もち米、しいたけ、豚肉を鶏肉の皮に包んで揚げた「カウカウパオ」。ニューヨーク進出に当たっては、クイーンズ区フラッシングを拠点に全米に200店舗を展開する「カンフーティー」と組んだという。TKKフライドチキンのマーケティング担当、ジョイス・シューさんは同紙の取材に、「ニューヨーカーは新しい食べ物に飛びついてくる」と話した。
同紙によると、今年の夏までに、エジプトのカイロに本店を持つストリートフード店「ズーバ」や日本のチーズケーキ店「アンクルテツ」も進出してくる予定だ。