バスの運行改善を目指す交通擁護団体、バス・ターンアラウンド連合は6日、昨年ニューヨーク市で運行したバス路線を最高のまでAからB、C、D、Fの5段階で評価した調査報告を発表した。これによると、全路線の約半数に当たる124路線が不合格の1段階前のD評価だった。
評価の基準は、速度や定時運行率、前後を走るバスとの間隔など。58路線がF、57路線がC、8路線がB評価を受け、A評価はクイーンズ区のウッドヘブンブルーバードからロッカウェービーチを走るQ52のみだった。それでも、平均以下の評価を受けた路線数は前年より30減っていた。
報告によると昨年のバスの平均速度は時速6.6マイル(時速約10.6キロ)。全体で9本に1本は前後のバスと連なって停留所に到着していた。利用者数の減少も著しく、昨年だけで4.7%下落。2009年に比べると17%少なかった。報告では遅延や運行速度の遅さが影響し、バスを避けてウーバーなどの配車サービスを利用する人が増えていると分析した。