ニューヨーク州都オールバニ市近くを拠点とし、女性を「奴隷」として体に焼き印を押し、性行為を強要したとされる秘密結社「ネクシウム(NXIVM)」の元幹部ら6人が昨年7月、性的目的の人身売買などの罪で起訴された裁判で、NXIVMの共同設立者、ナンシー・サルツマン被告は13日、結社の存続を助けたとして罪を認めた。各メディアが報じた。6人のうち、罪を認めたのは同被告が初めて。量刑言い渡しは7月10日の予定。
連邦検事局によると、精神科の看護師だったサルツマン被告は1990年代、結社内で「バンガード(先駆者)」と呼ばれていた元リーダー、キース・ラニエール被告と共同でNXIVMを創業。サルツマン被告自身は結社内で「プリフェクト(首長)」と呼ばれていた。
報道によると、この日ブルックリン区の連邦地裁に出廷したサルツマン被告は、結社の存続を脅かす人物の電子メールアドレスとパスワードを入手し、違法に監視下に置くことを共謀したこと、結社に不利になる記録を削除または改ざんしたことを認めた。
ラニエール被告は同日、未成年者2人と性的関係を持った罪でも新たに起訴された。被害者の1人は当時、15歳だったという。