犬訓練の学士課程が全米初登場 ニーズに応えSUNYが新設  

 ニューヨーク州立大学(SUNY)コブルズキル校は、この秋から犬の訓練を専門とする学士課程を新設すると発表した。4年制大学が同分野を専攻学科に設置するのは全米初。
 専門課程では、セラピー犬や探知犬、狩猟犬の養成コースで教えられている行動理論を使って家庭用および作業用犬を訓練する方法を教える。栄養学や獣医学、子犬行動学などの専門家によるクラスや、動物に関する法律についても網羅。盲導犬養成センターや米国を代表するアニマルシェルター、警察犬や軍用犬の訓練施設でのインターンシッププログラムもある。
 ウォール・ストリート・ジャーナルが20日、米労働統計局のデータとして報じたところによると、2013年に全米で1万人だった動物訓練士の数は、17年には1万4300人に増加。SUNYコブルズキル校犬訓練学科のステファン・マッケンジー教授は同紙の取材に「9.11同時多発テロ以降、使役動物とその訓練士の需要は増えている」と指摘した。
 同校は州都オールバニから40マイル(約64キロ)西の農村地域に位置。3年前にヨーグルト製造や酒造管理に焦点を当てた「応用発酵」学科を設立するなどユニークな教育で知られている。