ガバナーズ島に文化センター 年中無休、9月オープンへ

 マンハッタン区南部を拠点とするアート関連の非営利団体、ローワーマンハッタン文化評議会(LMCC)は25日、ガバナーズ島に9月、年中無休の文化センターをオープンすると発表した。
 同島は約200年にわたり軍事目的で使われてきた。発表によると新しくできるセンターは、1870年代に作られた兵器庫を改装した4万平方フィート(約3700平方メートル)の施設。2つの展示スペースに加え、アーティストが無料で使えるスタジオを備える。LMCCアーティストプログラムの最高責任者、リリ・チョプラ氏は「アーティストが求める、落ち着いた空間を提供できれば」と述べた。大規模な展示や一般向けのプログラムを積極的に行っていく予定で、最初の展示は環境保護、持続可能性および回復力をテーマとした、イト・バラダさんとマイケル・ワンさんの作品になるという。
 24日付ウォール・ストリート・ジャーナルによると、ニューヨーク市は過去数年にわたり同島を整備。LMCCおよび市が関与する非営利団体ザ・トラスト・フォー・ガバナーズ・アイランド(ザ・トラスト)は、一般が島にアクセスできる5月から10月の期間、ホログラムの展示やダンスフェスティバルなどを実施してきた。ザ・トラストCEOのマイケル・サミュエリアン氏はLMCCの計画について同紙に「365日使える文化センターは画期的」と歓迎した。

Zachary Tyler Newton / LMCC