ニューヨークのビル・デブラシオ市長は3月28日、排気ガス削減と渋滞緩和を目指し、市の公用車の台数を1000台削減する行政命令に署名した。2021年6月30日までに達成する計画。
発表によると市は現在、消防車や道路舗装車両、ごみ収集車など、2万5690台の車両を所有。今回の命令により、公用車の総走行距離は1000万マイル(約1600キロ)削減される試算で、二酸化炭素排出量も約6300トン減る見通し。市はまた、2年間に2100万ドル(約23億2500万円)の経費削減を見込んでいる。
公用車台数の削減に加え、市は250台以上のSUV公用車を電気自動車またはハイブリッド車に交換する予定。現在、市の公用車に使われている電気自動車は約1750台。使わなくなった公用車はオークションで販売するという。
公用車台数の削減は、市が進めている二酸化炭素排出量削減政策の一環。 14年に市長が就任して以来、市の公用車の台数は約11%増加しており、その多くが市警察(NYPD)の新車両だった。消防車と救急車300台、除雪車140台も新たに購入されていた。
市長は同日、クイーンズ区のシティーフィールドの駐車場で会見を開き、公用車数の増加は、成長する市にとって必要だったと強調。「これからは不要な車を排除し、よりクリーンな都市を目指そう」と述べた。