政治家によるSNSブロックは違憲? 「公開討論の場」、NY州でも動き

 政治家による、ツイッターやフェイスブックなどのSNSの利用が増加している。自身に批判的なコメントを寄せるアカウントをブロックする政治家も。ブロックされると投稿や第三者のコメントが見られなくなる。これは憲法に違反するとして、訴訟も起こされている。ニューヨークタイムズが3日、報じた。
 テキサス州の警官、ブランドン・ニーリーさんは、トランプ大統領のツイッターからブロックされた。他5人と共に、米憲法修正第1条で保障された権利を侵害されたとして大統領を提訴。マンハッタン区の連邦地方裁判所は昨年、大統領のツイートは公開討論の場であるため、特定のアカウントをブロックすることは違憲との判決を下した。トランプ氏は控訴し、3人の判事からなる合議体が先週、審理。判事らは、トランプ氏の「私的な立場でブロックした」という主張に懐疑的な態度をみせていた。
 ニューヨーク州でも、ナッソーおよびサフォーク郡の一部を代表するピーター・キング連邦下院議員(共和)から、フェイスブックでブロックされたという選挙区民が、同様にブロックされた約70人のリストを集め、提訴を検討しているという。