「丸焦げで認識不能」、妻を惨殺か 夫らを逮捕、親権巡りトラブルか

 スタテン島の貸し倉庫で4日、袋に入った焼死体が見つかった。ニューヨーク市警察(NYPD)は5日、遺体を同島在住の教諭、ジニーン・カマラタさん(37)と断定。同日、別居中の夫、クイーンズ区在住のマイケル・カマラタ容疑者(42)とその交際相手、アイシャ・イジア容疑者(41)を、殺人や死体隠匿などの疑いで逮捕した。ジニーンさんとマイケル容疑者は既に離婚届を提出。2人の子どもの親権を巡って争っていたという。
 NYPDによると、見つかった遺体は「丸焦げで認識できない」ほどに損傷していた。歯型をもとに身元を確認したという。
 ニューヨークタイムズによると、ジニーンさんとマイケル容疑者は約2年前、マイケル容疑者の家庭内暴力(DV)が原因で別居を始めた。2人の子どもはマイケル容疑者と一緒に同島内に住んでいたが、マイケル容疑者が突然、子どもを連れてクイーンズ区に転居。友人のホセ・ペレスさんは、ジニーンさんが「夫が約束を守らない。これでは子どもに会えない」と嘆いていたと同紙に明かした。離婚を決意したジニーンさんは離婚届を提出、今月1日にマイケル容疑者とともに出廷する予定だったという。
 ジニーンさんは交際相手の男性と同居。先月30日、子どもたちに会いにクイーンズ区に向かうと言って出かけたきり、消息が途絶えたという。

NYPDが公開したジニーンさんの写真