地下鉄L線カナージートンネルの改修工事が今月27日から始まるのを前に、ニューヨーク州都市交通局(MTA)は、今月15日からの2週間、マンハッタン区の8番街駅とブルックリン区のロリマー通り駅との間で、平日夜間のL線の運行を停止すると発表した。工事に必要な機械を運び込む作業を行うためだという。
発表によると、26日までの平日10日間、午後10時30分を最後に対象区間の運行を停止。翌日の午前5時に再開する。ロリマー通り駅と同区の終点カナージー・ロッカウェー・パークウェー間は通常運行を続ける。L線の他に、マンハッタンとブルックリン区間を行き来するのに使えるのはA、F、J線など。MTAはL線ロリマー通り駅、ベッドフォード街駅、J・M線マーシー街駅とヒュース通り駅の4駅に接続する無料のシャトルバスも運行する予定だ。
MTAは当初、カナージートンネルの改修工事に伴いL線を全面閉鎖する計画だった。しかし1月、アンドリュー・クオモ知事が平日の夜間と週末にトンネルを片側ずつ閉鎖して工事する計画を突然発表。運行は、平日夜間と週末に間引きして行うとしていた。
計画を巡っては、MTA従業員らで構成する組合、トランジット・ワーカーズ・ソーシャル・ジャスティスが10日、ブルックリン区のベッドフォード街駅で抗議集会を開催。急きょ採用された代替案の安全性が証明されていないとして、第三者機関による評価が得られるまで工事を先延ばしにするよう訴えた。