マンハッタン区ユニオンスクエアに8日、中華料理店ラッキーリーズをオープンした栄養コンサルタントのアリエレ・ハスペルさん(36)が、インスタグラムで同店は「清潔で健康的」とうたったところ、「中国文化を侮辱した」としてSNS上で非難が続出。ハスペルさんは、謝罪に追い込まれた。
ニューヨークタイムズによると、ハスペルさんは開業に当たり自身のインスタグラムに写真を投稿、「ラッキーリーズで提供する焼きそばを食べても翌日胸やけしない」、料理は「油っこくない」と強調した。これに対し、アジア系米国人から「他国の文化を理解せず傲慢」といった意見が集中。レストラン評価サイトのイエルプでは投稿数が異常に増えたことから、一時的に同店をリスティングから外した。
ブルックリン区で人気のギョーザ店を経営するクリス・チェンさんは同紙に、他の中華料理店は不健康で不潔だとする(ハスペルさんの)主張は、「中華料理店の経営者が何十年もの間戦ってきたステレオタイプな偏見」と反発。金融街にある中華料理店のシェフ、ドロン・ワンさんも「既成概念で決めつけている」と不快感をあらわにする。
ハスペルさんは11日、同紙の取材に、「中国人コミュニティー対し、何ら意図があったわけではない」として、問題となったインスタグラムの文言を削除した。