山野内勘二大使・総領事は17日、パフォーミングアーツや展覧会などを通して米国に日本文化を紹介する事業、「Japan 2019」の開幕を知らせるレセプションをマンハッタン区の大使公邸で開催した。招待されたニューヨークの文化、政財界関係者約100人が出席した。
「Japan 2019」では、ジャパンデーなど従来から実施されている催しの他、メトロポリタン美術館で3月から開催中の「源氏物語」展やワシントンDCのナショナルギャラリーで6月から始まる「日本美術に見る動物の姿」展、ニューヨークのパーク・アベニュー・アーモリーで9月末から10月末にかけて行われる演劇「アンティゴネ」、文楽「曽根崎心中」などを通して日本文化を米国に発信する。日本文化に関する理解と関心の裾野を広げるのが狙い。国際交流基金が主催する。
レセプションで山野内大使は、新元号と新天皇の即位、6月のG20、秋のラグビーワールドカップ、20年のオリンピック、パラリンピック開催に触れ、新しい時代の幕開けに日本文化の周知を図る重要性を強調。国際交流基金ニューヨーク事務所長の本田修さんが12月まで続く同事業の概略を説明した。
ゲストスピーカーとしてメトロポリタン美術館日本美術キュレーターの、ジョン・カーペンターさんが登壇し、「源氏物語」展について、その企画から実行に至る官民協力の経緯を含めて紹介した。カーペンターさんは「すでに8万5000人が鑑賞した」と、米国での日本美術に対する関心の深さを語った。
続いて、箏・三味線奏者の木村伶香能さんとチェロ奏者の玉木光さんによる二重奏ユニット、デュオ夢乃が古典と現代曲を披露した。招待客は、大使公邸料理長の嶋泰宏さん、副料理長の堤昭吾さんによる日本料理と日本各地の名酒を堪能、マグロ解体ショーも楽しんだ。
Japan 2019
www.jpf.go.jp/j/about/area/japan2019