銃を鍵付きで保管義務を検討 NY州、子どもの不慮の死防ぐ 

 子どもが銃を誤って使って起こる不慮の事故を防ごうと、ニューヨーク州で銃を鍵付きのケースで保管することを義務付ける法案が検討されている。州議会では3月4日に両院で可決、アンドリュー・クオモ知事も支持を表明していた。しかし知事は今週、再度見直しを行う意向を表明した。ニューヨークタイムズが今月25日、報じた。
 米国では、自宅で銃で遊んでいた子どもが誤って自分に向け発砲し死亡する事件や、弾丸入りの拳銃を学校に持ち込むなど、子どもと銃に関する事件が後を絶たない。法案では、16歳未満の子どもと暮らす、または子どもが銃を手に取ることができる環境にある銃所有者の親に対して、銃の使用時以外は鍵付きのケースに入れて保管することを義務付ける。なお州では16歳未満でも狩猟免許が取れるが、こうした子どもは対象外。成人の監督下であれば、12歳から15歳でも射撃場で銃を使うことができる。
 同紙によると、クオモ知事が法案の見直しを決めた背景には、ボーイスカウトやサマーキャンプの射撃教室などで不都合が生じる可能性を指摘されたためだという。全米ではマサチューセッツ州の他、2州とワシントンDCで同様の法が導入されている。