NY市はしか感染、390人に 8割超がユダヤ教コミュニティー

 ニューヨーク市保健精神衛生局(DOH)は24日、昨年10月からの市内でのはしか感染者数が390人に上ったと発表した。うち2人は妊婦。先週から新たに31人が感染し、全体の83%に当たる323人が、ブルックリン区ウィリアムズバーグの超正統派ユダヤ教コミュニティーに属すという。市当局は19日から始まったユダヤ教の祝日パスオーバーなど大勢で集まる機会が増えたこの週、感染がさらに拡大した可能性もあるとして警戒を呼び掛けている。
 市は今月4日、こうした地域の住民に予防接種を義務付ける命令を発令。これに逆らったとして24日までに12人が罰金付きの召喚状を受けた。
 保健当局によると、はしかは咳やくしゃみの他、空気からも感染。10日から12日の潜伏期間を経て風邪に似た症状が出現。その後高熱が続き、発疹も現れる。回復後も免疫力が低下した状態が続くという。