ニューヨーク市選挙委員会は先ごろ、市の登録有権者の情報公開を公式ウェブサイト上で始めた。公開されている情報は、市の登録有権者約460万人全ての氏名、住所、支持政党など。同情報は公式記録とみなされるが、地元ラジオ局WNYCによると、同委員会がこれらの情報をウェブサイト上で公開するのは初めて。
州と郡の政党別予備選挙は従来9月に行われ、連邦議会の予備選挙のみ6月に行われていた。しかし、ニューヨーク州議会は今年1月連邦選挙と州選挙の予備選の投票日を6月に統一する案を含む選挙法改正一括法案を可決。6月に統一されることで、候補者は立候補に必要な署名集めを急ぐ必要に迫られた。市選挙委員会の広報担当がWNYCに語ったところによると、登録有権者情報を入手するためにはこれまで、書籍またはCD形式のものを選挙委員会から購入する必要があったが、候補者による署名集めが開始される2月までに十分な数の書籍を印刷業者が準備することが不可能だったため、ウェブサイト上での公開に踏み切ったという。
同情報を入手するには、市選挙委員会ホームページ左端のPublication & Formsをクリック、Enrollment Booksをクリックすると、情報ページに飛ぶ。市内5区および、民主、共和、緑の党など各政党別に区切られた表に記されたニューヨーク州議会下院選挙区番号をクリックすると、同選挙区に居住する登録有権者の情報につながる。