過払い家賃返還など求め集団訴訟 ブルックリンの家賃規制アパートの住人

 ブルックリン区クリントンヒル、グランド街74番地と94番地に建つ2棟のアパートを、家賃規制(レントコントロール)アパートとしてニューヨーク州に登録。州から税制優遇措置を受けているにもかかわらず、元の家賃額を実際の家賃よりも大幅に高く設定し州住宅局に届け、テナントから違法に高い家賃を徴収しているのは、レントコントロール法に違反しているとして、非営利の賃借人監視団体ハウジング・ライツ・イニチアティブは24日、2棟のアパートの住民を代表して同アパートを管理・運営するジェイコブ・ナイスさんと、ナイスさんが経営する合同会社、グランドアベニュー74を相手取り、キングス郡高位裁判所に集団訴訟を起こした。同アパートの過去および現在の住人200人以上が既に支払った「過剰」家賃の返還として総額約100万ドル(約1億1200万円)以上の支払いと今後の家賃の減額を求めている。各メディアが伝えた。
 ビジネス紙、クレインズニューヨークによると、ハウジング・ライツ・イニチアティブは、同アパートの住人4人が過去に起こした同様の訴訟で全て和解に持ち込んでいる。また、2012年から住む住人を代表し新たな訴訟を計画しているという。同紙によると、市は昨年、レントコントロール法に従わない1700棟以上のアパートの優遇措置を一時停止し、その半数を取り消す手続きを進めている。