ノードストローム、小規模出店へ マンハッタンに2店舗、返品・交換や試着のみ  

 百貨店大手ノードストロームはマンハッタン区に今年9月、返品・交換や試着に対応する小規模店舗「ノードストロームローカル」2店舗を出店すると1日、発表した。商品の販売は行わず、ネットで注文した商品の受け取りや返品・交換に対応。試着室を設け、洋服の仕立てやパーソナルスタイリング、服飾関連のミニ講座なども行う予定だ。
 7番街11丁目と12丁目の間にウエストビレッジ店を、3番街73丁目と74丁目の間にアッパーイーストサイド店を設ける。店舗面積はいずれも2000平方フィート(約186平方メートル)前後と、カフェほどのコンパクトなサイズ。店舗周辺の人口密度や住民の年齢層などを考慮して、在庫やサービスの内容を変えるという。
 同社は2017年、カリフォルニア州ロサンゼルス市に同様の小規模店をオープン、現在3店舗を展開。ネイルサービスや靴の修理など、独自のサービスを提供している。最大の魅力は、ネット注文と連動した利便性だ。近くに店舗があることで、気に入らなければすぐ返品や交換ができるとの安心感から、ネットなどを通してより多くの注文が入るという。
 ノードストロームは年末までに同区に合計6店舗を構えることになる。