91歳セックスセラピストの半生　ドクター・ルースの記録映画が公開中　　

　「ドクター・ルース」として知られる91歳のセックスセラピスト、ルース・ウェストハイマーさんの半生を追った記録映画「Ask Dr. Ruth（ドクター・ルースに聞いてみよう）」が市内各地の映画館で公開されている。ニューヨークタイムズなどが報じた。
　ルースさんは1980年代、ユーモアを交えてセックスの楽しみを「赤裸々」に啓蒙。「女性のオーガズムには男性器の大きさは関係ない」などユニークな助言を行いテレビやラジオに引っ張りだこに。著書はベストセラーになった。エイズと同性愛が偏見と差別の対象となっていた当時、いち早く事実に基づいた助言を行い同性愛者を温かく支援した。
　映画では、54年間住み慣れたニューヨーク市内のアパートを本拠に、誕生日会にビジネスミーティングに出版本のサイン会と、高齢にもかかわらずなお旺盛に活動する姿に密着。併せてドイツで正統派ユダヤ教徒の家で育った生い立ちや、ホロコーストで両親が殺害されたこと、ソルボンヌ大学での学生生活なども紹介。さらに３度の結婚についても触れる。
　90歳を超えた現在も東奔西走するドクター・ルース。映画の中で娘のミリアムさんは「それが長生きの秘訣」と分析している。