NBCテレビで1990年から20年間続いたニューヨーク市を舞台にした犯罪ドラマシリーズ「ロー&オーダー」。同番組のスピンオフ作品として99年に始まった「ロー&オーダーSVU(性犯罪特別捜査班)」は来年シーズン21に突入、ゴールデンタイムに放送されるドラマの歴代記録を更新する。
8日付カーブドニューヨークは、「ロー&オーダー」が描いてきたニューヨークは「実際の姿ではない」とする作家のジェームス・ネビウスさんの投稿を掲載した。
ネビウスさんは過去に放送された同番組を見て細かく検証。「番地が偽造されている。アッパーイーストサイドは社交界の、また金融街は弁護士と株の仲買人ばかりなどと人物造形を類型化し過ぎている」と批判。ハーレムは黒人が多く居住する犯罪多発地帯として、またセントラルパークは「強盗に遭ったり死体が遺棄されたりする場所」として描かれ、市民の憩いの場という本来の側面が無視されていることに違和感を唱えている。
ネビウスさんは、同番組が初めて放映された1990年と比べて市は見違えるほど安全になっているとして、「ロー&オーダーは現実のニューヨークと歩調を合わせることに苦労しているようだ」と分析している。