LGBTQ関連6カ所、保存指定を検討 NY市委員会、最終投票へ

 ニューヨーク市歴史的建造物保存委員会は14日、性的少数者(LGBTQ)のランドマーク的存在である6つの建築物を歴史的建造物に指定するための最終投票に付すことを決定した。地元紙amニューヨークが同日、報じた。
 同委員会は1965年以来、1415の建築物を歴史的建造物に指定したが、そのうちLGBTQに関係するものは、1969年にストーンウォールの反乱が起きた同性愛者の権利獲得運動発祥の地「ストーンウォール・イン」だけ。
 候補の6物件は、①市で初めての「ゲイのコミュニティーセンター」といわれたマンハッタン区ローワーマンハッタンの「ゲイ・アクティビスト・アライアンス消防署」、②1972年から87年の間、男性優位の社会から決別したレズビアンたちの象徴的存在だった同区チェルシーの女性解放センター、③同区西13丁目にある「ザ・レズビアン・ゲイ・バイセクシャル&トランスジェンダー・コミュニティーセンター」、④詩や演劇の発表の場でもあり、著名な脚本家や作家を生んだ同区コーネリア通りにある「カフェ・チノ」、⑤ゲイのエッセイストで作家、公民権運動の活動家だったジェームズ・ボールドウィンの同区アッパーウエストサイドにある自宅、⑥詩人で公民権運動活動家のアフリカ系女性、オードリー・ロードのスタテン島の自宅。
 同紙によると最終投票は、ストーンウォールの反乱50周年記念日に当たる6月28日より前に計画されている。