川村大使迎えランチョン ニューヨーク倫理友の会

 ニューヨーク倫理友の会は16日、マンハッタン区ミッドタウンのしんばしレストランで19回目となる「春のランチョン」を開催、58人が参加した。
 冒頭、足を骨折していたという同会理事長のリンゼイ芥川笑子さんが元気な姿で登場、盛大な拍手とともに昼食会が始まった。続いてゲストスピーカーの川村泰久国連日本政府代表部特命全権大使・国連日本政府次席代表が登壇し、「『ファースト』時代の日本の国連外交」と題し講演した。
 川村大使は、国際社会と協力しながら国益を実現していくことが各国の指導者の使命であること、また米国がこれまでどれだけ国連に貢献してきたかを説明した。日本の国連での立場については、非安全保障理事国に選出された回数が、国連の75年の歴史の中で7回に上ることを挙げ、「最も信頼されている国の1つ」と評価した。国連での日本の立ち位置と、これまで日本が行った活動や築いてきた各国との関係性があって現在につながっているとして、「国連外交において今後ますます、目先の損得だけで行動しない『丁寧な付き合い』が求められている」と断言。「自国ファーストを実現しながら国際社会にも貢献できるように行動していきたい」と決意をにじませた。

講演する川村大使(photo: 本紙)

ニューヨーク倫理友の会
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