ホホジロザメ、ロングアイランド湾に 海洋環境改善の証拠=専門家

 海洋生物に電子端末を装着し、追跡観測する非営利団体オセアリックは21日、ホホジロザメがロングアイランド湾のコネティカット州グリニッチ沿岸に姿を現したとツイッターで発表した。
 「カボット」と名付けられたホホジロザメの体長は9フィート8インチ(約3メートル)、体重533ポンド(約242キロ)。カボットは昨年、カナダのノバスコシア沖で端末を装着。先週、ノースカロライナ州沿岸で観測されていた。
同団体の代表、クリス・フィッシャーさんはCBSニュースの取材に、「ロングアイランド湾の環境が改善している証拠」と歓迎。野生生物専門家のジェフ・コーウィンさんも「特定の海域では水質が向上し、サメの数も増えてきた」と評価した。ただ、「地球全体で見れば過去40年間で自然の66%が失われている」と警鐘を鳴らした。

海開き、サメは大丈夫?

 25日は海開き。ニューヨーク沿岸のビーチでサメに襲われる可能性はあるのか。ニューヨークタイムズが22日、フロリダ自然史博物館のデータとして報じたところによると、サメが挑発なしに人間を襲った例は1837年以降、ニューヨーク州で12件、ニュージャージー州で15件。昨年は全米で32件、ニューヨーク州では2件だった。同紙は「サメが人間を襲う例はまれで、沿岸に近付くサメは多くない」としている。

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