アジア発の唐揚げがブーム 「フライドチキンの常識を拡大」 

 ニューヨーク市内でアジア発の鶏の唐揚げの人気が高まっている。何が受けているのか。ウォール・ストリート・ジャーナルが26日、レポートした。
 「唐揚げの人気は不動」と話すのは、市内で複数の日本食レストランを経営するT.I.C.レストラングループの最高執行責任者(COO)、八木さくらさん。八木さんによると、日本の唐揚げは「冷めてもジューシー」なことから持ち帰り用にも好評だという。市内での唐揚げ人気については、「フライドチキンの常識を広げたから」と分析する。
 10年以上前から市内を席巻しているのは、衣のクリスピーさが売りの韓国風唐揚げだ。市内の他、ニュージャージー州に数店を有するチェーン店、「ペリカナ」は来月、マンハッタン区グリニッチビレッジに進出する。店長のミン・ホングさんは「インパクトのある食感が特徴」とアピール。韓国系米国人の著名シェフ、デイビッド・チャンさんは、韓国風唐揚げと唐揚げバーガー専門のファストフード店「フク」を市内とマサチューセッツ州ボストン市で展開。全米各地の球場でも販売するなど快進撃中だ。
 この他、マンハッタン区の「ガイ・チキン・アンド・ライス」ではタイ風唐揚げを、「ジョリビー」ではフィリピン風の唐揚げが食べられる。バブルティーの店「カンフーティー」は台湾風唐揚げチェーン店「TKKフライドチキン」と提携。同店は、「ハンバーガーとミルクシェイクを超えるコンボにしたい」と意気込んでいる。

Takanori Ishikawa