昨年5月28日から今月26日までの、ブロードウェーショーの昨シーズンの来場者数は1476万8254人で、過去最高を記録した。業界団体のブロードウェーリーグが28日、発表した。
入場者数は昨年に比べ9.5%増。興行収入も昨年より10.3%伸び、過去最高の約18億2930万ドル(約2004億円)を記録した。来場者数と興行収入が過去最高を塗り替えるのは6年連続。
同リーグによると、昨シーズンは売れたチケットの約半数が1枚101ドル(約1万1000円)以下で販売。平均は1枚124ドル(約1万3600円)だった。同リーグ代表のシャーロット・マーティン氏は声明で「誰もが気軽に見に行けるショーにする目標が達成できつつある」と述べた。最も売り上げを伸ばしたのは「ハミルトン」(約1億6500万ドル)。「ライオンキング」「ハリーポッター」と続いた。最も来場者が多かったのは「ウィキッド」(75万3146人)。次いで「ライオンキング」「アラジン」「フローズン」だった。
ニューヨークタイムズは29日、昨シーズンの来場者数と興行収入の伸びについてニューヨーク市を訪れる観光客の数が増えたことが関連したと分析。昨年の観光客は約651億人で、9年連続で増加していた。同紙が同リーグの統計として報じたところによれば、ブロードウェーショーの来場者の63%が観光客だといい、観光客の数はショーの売り上げに大きく影響するという。
同紙は他にも、同じショーを長期間上演したため、入れ替えにより劇場を使わない期間が短かったこと、ショーが多岐にわたったことを挙げた。