ニューヨークにっぽん人もよう 第4回 井上 里美 さん(44)

11万人にセルフおしゃれを伝授♡ インスタグラマー

井上さん。本人提供

 ニューヨーク在住7年。インスタグラム(@fleurbys.rose)に「ローズ」のニックネームで日常のファッションを投稿している。2年前に始めたにもかかわらず、現在フォロワーは11万人以上。100社を超える企業からPR依頼も受けた。
 インスタのコンセプトは「セルフコーディネートに華を効かせる」。日本人女性が気軽に取り入れられるおしゃれのポイントをほぼ毎日発信している。「パンツスタイルにヒールなら、トップスはどのようなデザインが華やいで見えるか」「どんな色のアクセサリーを付ければ映えるか」など、「自分がこういう格好をしたいと思い描いたときの組み合わせや色使いを提案している」そうだ。

井上さんのインスタグラム(@fleurbys.rose)より

 夫のニューヨーク駐在が決まった1999年、初めてニューヨークに降り立った。暮らし始めてひと月も経たないころ、マンハッタン区5番街のサックス・フィフス・アベニューで、80歳くらいの女性が色鮮やかなワンピースを着て堂々と買い物をしている姿を目にした。「年齢に関係なく華やかさに満ちあふれ、自分らしさを出せるなんてすごい!」。日本ではあまり見かけない光景だったため、大きな衝撃を受けた。そこで周りの人に目をやると、ニューヨークには歳を重ねても自分が好きなスタイルを楽しんでいる人がたくさんいることに気付いた。それを見る自分自身も楽しかった。「自分らしさを表現して、人にも楽しんでもらうなんて素晴らしい」。こうして、ありのままの自分を発信したいと思うようになった。
 2001年からしばらく日本で暮らし、英国ロンドンにも3年住んだ。ファッションの感覚は日に日に洗練され、14年にニューヨークに戻ったときには発信したいことがさらに明白になった気がしていた。
 フォロワーが増えるにつれて、インスタを通してだけでなく、おしゃれを直接共有したいという思いも芽生えてきた。ニューヨークやその近郊に暮らす仲間を増やし、感性を高め合えるコミュニティーを作りたいと考えている。その第1弾として6月にお茶会を計画。「等身大で堅苦しくなく、それでも目を引くおしゃれの仕方を知ってほしい。人生を楽しく歩んで、生活の質を高めてもらえれば」

お茶会
場所:ウエストチェスター郡スカースデール
申し込み:rosefashion1975@gmail.com
に自己紹介と連絡先を明記