ベッドバグ全米番付、NY市は2位 5人に1人が被害経験も

 害虫駆除会社ターミニックスが3日に発表したベッドバグ(南京虫)の全米被害都市ランキングで、ニューヨーク市は2位だった。昨年の7位から大幅に順位を上げた。今年の1位はペンシルベニア州フィラデルフィア市だった。
 このランキングは、昨年4月16日から今年4月15日までの間に、同社にベッドバグの駆除の依頼があった企業および住宅の数を基に作成。3位以下はテキサス州ダラス、インディアナ州インディアナポリス、オハイオ州シンシナティ市と続いた。調査対象の米国人の5人に1人が、ベッドバグの被害に遭ったことがあることも分かった。
 ニューヨーク市はベッドバグの苦情や被害報告を受けると、住宅保存開発局(HPD)が該当住宅に出向き調査。ベッドバグを確認すると家主に違反を発令し、対策に当たらせる。改善が見られない場合は聞き取り調査の後、罰金が科される。
 今月3日付のamニューヨークによると、昨年7月1日から今年4月30日までに市内で発令された違反は1178件。市で最も違反件数が多かったのは、ブルックリン区フラットブッシュおよびマンハッタン区ウエストハーレム、ブロンクス区モリサニアだった。アパートの賃借人は市ではなく家主に被害を訴える傾向にあるため、実際の被害件数はこれを上回るものとみられる。

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