セントラルパーク5のドラマ話題に 1989年のえん罪事件

 マンハッタン区のセントラルパークで1989年に起きたえん罪事件を基にしたネットフリックスのドラマシリーズ「When They See Us」が話題だ。これはジョギング中の白人女性が乱暴され重傷を負い、同区ハーレムの黒人とラテン系の少年5人が自白を強要され有罪となり長年服役、真犯人が現れた13年後に判決が覆った事件。ドラマは「セントラルパークファイブ」と呼ばれた5人への不条理な尋問や、検察が事件解決を急ぐあまり事実から目を背ける姿勢、過酷な収監生活を生々しく再現。40代のトランプ氏が「5人を死刑に」などと政治的な発言をする映像も含まれる。

俳優のイーサン・ヘリス(右)演じるユセフ・サラームさんが母親と出廷する様子を描いたシーン。サラームさんはレイプと暴行の罪で有罪判決を受け、6年8カ月収監。現在はジョージア州に住み、司法制度改革を訴える活動を行っている。エイヴァ・デュヴァーネイが監督・脚本を務める「When They See Us」は4話完結シリーズ (photo: Netflix)