ラビ自宅が全焼、13人けが 男を逮捕、腕に「殺せ」入れ墨

 13日午前4時ごろ、ブルックリン区ミッドウッドのユダヤ教指導者(ラビ)の住宅近くの車から出火、同住宅は全焼し隣接する2軒の一部が焼けた。少なくとも13人が軽傷を負い、近くの病院に搬送された。各メディアが報じた。
 ニューヨーク市警察(NYPD)は、同住宅に火をつけ、ラビのジョナサン・マックスさんを殺そうとしたとして、ペンシルベニア州マッキーズポート市在住のマシュー・カレレフスキー容疑者(41)を16日、逮捕。容疑者は腕の内側に「憎しみを手放すなーーラビ・マックスを殺せ。YEMACH SMHO」と入れ墨を入れていた。「YEMACH SMHO」とはヘブライ語で「彼の名を消したまえ」という呪いの意味。
 報道によると容疑者は離婚歴があり、元妻と子どもを助けようとしたマックスさんをSNSなどで「小児性愛者」などと批判。子どものころにマックスさんから性的虐待を受けたなどとも書き込んでいた。マックスさんはニューヨーク・デイリー・ニュースの取材に「ラビとして人を助けようとしても、その相手がひどく病んでいることがある」と話した。

全焼した住宅(photo: FDNY)