ソーホー、芸術家以外も住める?  アトリエ兼住居が並ぶ地区で検討

 マンハッタン区ソーホーおよびノーホー地区にある芸術家しか住めないエリア「芸術家のための居住兼就労地区(JLWQA)」に芸術家以外も暮らせるようにしようと、ニューヨーク市は建築の区画規制(ゾーニング)改正を検討している。カーブドニューヨークが17日、報じた。
 1971年以前は、産業地区であった同2地区での居住は認められなかった。しかしゾーニング法改正により、芸術家に限り特定の倉庫など工場建築物をJLWQAとして、アトリエ兼住居にすることが認められるようになった。居住を希望する芸術家は市が定める基準を満たし、証明書を取得する必要があった。
 しかしこの条件を満たさない人がJLWQA物件の居住者や所有者となるケースが判明し、基準を満たした芸術家が苦情を申し出た。
 これを解決するため、市から依頼を受けた都市計画コンサルタントのジョナサン・マーティン氏はこうした物件を「非芸術家免除物件」として、物件が売却されるか居住者が変わるまで、芸術家以外が暮らすことを許可することを提案。非芸術家免除物件が売りに出された場合、従来通り、基準を満たした芸術家にのみ売却を許可するか、または芸術家の入居基準を拡大し、全ての業種の入居を可能にする選択肢を提案している。