ジャパン・ソサエティー(JS)は19日夜、マンハッタン区のヒルトンホテルで2019年度の次晩餐会を開催、約600人が参加した。
基調講演では、ペレラ・ワインバーグ・パートナーズの共同設立者で、17年からJSの会長を務めるジョセフ・ペレラさんが登壇。ロングサイト・ストラテジック・アドバイザーの会長兼最高経営責任者(CEO)のトビー・マイヤソンさんをゲストに迎え、互いのビジネス哲学を語り合った。
日米交流の発展に寄与した日本人および米国人をたたえるJS賞には今年、ジャズピアニストで作曲家の秋吉敏子さん、社会活動家のスキ・テラダ・ポーツさんが選ばれた。秋吉さんはこれまでにグラミー賞に14回ノミネート、米ジャズ界で最も権威あるジャズマスター賞を受賞した他、日本人で初めてインターナショナル・ジャズ・ホール・オブ・フェイムに殿堂入りしている。1997年、紫綬褒章を受章した。
ポーツさんは1980年代初めからニューヨーク市在住の日系人の福祉向上に尽力。エイズ患者を支援するためにファミリー・ヘルス・プロジェクトを立ち上げ、89年にアジア太平洋人エイズHIV連合(APICHA)を他の日系人と共に創設した。2016年、旭日双光章受章。
秋吉さんは特別パフォーマンスも披露。反戦・反核のメッセージを込めて作曲した「HOPE(希望)」など3曲を、ジャズベーシストの中村恭士さんと共に演奏した。
JS理事長の櫻井本篤さんはあいさつで、同晩餐会で集まった寄付金が130万ドル(約1億4000万円)に上ったことを発表。「企業や個人の皆さんの支援なしに今夜の晩餐会は実現しなかった」と謝辞を述べた。