NYCHA次期局長の報酬「高すぎ」 年収4320万円、非難噴出 

 8月半ばに就任予定のニューヨーク市住宅局(NYCHA)次期局長の報酬をめぐり、市民から非難の声が噴出している。ニューヨークポストが19日、報じた。
 報道によると、ビル・デブラシオ市長が指名したミネソタ州ミネアポリス市公共住宅局局長のグレッグ・ラス氏(69)は、年収40万2628ドル(約4320万円)を受け取るという。不祥事続きで昨年辞任したショーラ・オラトイ前局長が得ていた年収23万1000ドルの2倍近い額だ。さらに転居費用として1万5000ドルが支給され、専用車と運転手も提供されるという。
 クイーンズ区の公共住宅に住む女性は同紙の取材に「新局長は税金を盗むのよ。この町の住人でもないのに」と憤慨。同区アストリア住宅賃借人協会の代表は「われわれは悲惨な状態で暮らしているのに」と疑問を投じた。
 ラス氏がマサチューセッツ州ケンブリッジ市住宅局の事務局長を務めていた2004年から17年、同氏の妻子はミネアポリス市に住んでいた。退任前1年は毎週末、妻子に会いに同市を訪れていたという。