スティーブ・ダンリービーさん、81歳 タブロイド紙で活躍したジャーナリスト

 ニューヨーク市を代表するタブロイド紙、ニューヨークポストなどで活躍したオーストラリア出身のジャーナリスト、スティーブ・ダンリービーさんが24日、ロングアイランドの自宅で亡くなった。81歳だった。死因は明らかにされていない。各メディアが報じた。
 ニューズコーポレーションの創立者で「メディア王」と呼ばれるルパート・マードック氏が1976年にニューヨークポストを買収してから41年間にわたって同紙で執筆。エルビス・プレスリーの薬物中毒を暴露し、ロバート・ケネディー元司法長官の暗殺犯の母やボストン連続絞殺事件の犯人の独占インタビューに成功するなど、スクープ記事を次々と送り出した。
1938年、オーストラリア、シドニー市出身。14歳で中学校を中退し、父親が写真家として勤務していた同市のタブロイド紙、ザ・サンにコピー係として入社。その後、ライバル紙のデイリーミラーを経てユナイテッド・プレス・インターナショナル(UPI)の記者となった。66年、UPIニューヨーク支社勤務となり、同郷のマードック氏と出会ったという。
 ニューヨークポストは24日の社説で、ダンリービーさんについて「タブロイドをニューヨーカー必読の新聞に引き上げた。彼が書いた記事を好むか嫌うか別として」と功績をたたえた。