デブラシオ氏らの主張は 大統領選、民主党予備選討論会

 民主党全国委員会は26日と27日の2日間、フロリダ州マイアミ市で、2020年の大統領選予備選に向けての初のテレビ討論会を行った。候補者らは経済政策や医療保険、移民政策、銃規制などについて激しい議論を戦わせた。
ニューヨーク市長のビル・デブラシオ氏は、26日の討論に参加。この日は世論調査で3位につける上院議員のエリザベス・ウォーレン氏ら10人が参加した。
 全米的な知名度に欠け、世論調査でも苦戦するデブラシオ氏は、黒人の子どもを育てたことや、26歳のとき、内戦中の中米ニカラグアに薬品と食料品を届ける運動に携わったエピソードを披露。半生を通じてマイノリティーに寄り添ってきたとアピールした。また、移民が米国民の仕事を奪い、治安悪化の原因になったとするトランプ政権の主張に対し、「あなた方を痛めつけたのは移民ではなく、大企業だ」と述べ、会場から大きな拍手を浴びた。各メディアも「予想外に善戦」と評価。デブラシオ氏自身も手応えを感じたようで、ニューヨークタイムズの取材に、「昨夜、何百万人もの人々が初めて私を知ってくれた。見たままの私を好きになってくれると思う」と話した。
 ニューヨーク州上院議員のクリステン・ジリブランド氏は27日の討論に参加した。この日は世論調査で1位の前副大統領、ジョー・バイデン氏、同2位の上院議員バーニー・サンダース氏、上院議員のカマラ・ハリス氏ら10人が参加した。ジリブランド氏は中絶問題について発言。「女性の生殖器はトランプ大統領と共和党によって攻撃されている」として中絶擁護を訴えた。